台風10号(サンサン)の離れた影響で、関東は湿った空気が断続的に流れ込み、局地的に雨雲が発達しています。東京都内ではアーチ雲が現れ、短時間の激しい雨や突風などに注意が必要です。
雷を伴った激しい雨や突風に注意
東京都内など関東南部では台風10号と高気圧の間を吹く南寄りの風によって湿った空気が次々に流れ込み、雨雲の発達しやすい状況です。夕方になり雨雲が急速に発達して、アーチ雲の現れた所がありました。発達した積乱雲の下で形成された冷たく重い空気が、その周囲にある暖かく軽い空気の下へ潜り込むことで、「ガストフロント」という小規模な寒冷前線が形成されることがあります。そのガストフロントにより発生する雲が、アーチ状に形成されることから「アーチ雲」と呼ばれるのです。アーチ雲が見えると突風や激しい雷雨などの前兆となることがあります。17時35分の時点で神奈川県は土砂災害警戒情報と大雨警報、東京都に大雨警報と洪水警報、群馬県に大雨警報が発表されています。関東では今夜から明日30日(金)の朝にかけて、局地的に雷を伴った激しい雨や落雷、突風などのおそれがあるため天気の急変に注意をしてください。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)