爆薬を自宅で所持したとして、愛知県警公安1課などは10日、愛知県一宮市の男子高校生(18)を爆発物取締罰則違反容疑で逮捕した。容疑を認めているという。
逮捕容疑は2月10日午前10時ごろ、自宅で高性能爆薬「過酸化アセトン(TATP)」などを含む粉末計約36グラムを保管したとしている。自宅からは複数の薬品や粉末、試験管などの実験器具も見つかっており、県警は高校生が爆薬を製造していた可能性があるとみて調べている。
TATPは2015年のパリ同時多発テロなどでも使われたとされる高性能爆薬で、高い殺傷能力を持つ。
県警によると、今年初め、肥料などの販売業者から「爆薬の原料となり得る硝酸カリウムを男子高校生がインターネット上で注文した」という内容の通報があった。2月に高校生の自宅を捜索したところ、爆薬を含む粉末が見つかったという。【田中理知】