江差高等看護学院の男子学生が自殺、北海道を相手に約9500万円の損害賠償求めて提訴…リポート提出1分遅れただけで留年など、教員3人の“パワハラ”認める一方、自殺との因果関係を否定

2019年、北海道立江差高等看護学院の男子学生が自殺し、複数の教員によるパワハラ行為が認定されました。北海道は、パワハラについては損害賠償する姿勢を見せる一方、自殺の賠償責任を認めていないため、遺族が約9500万円の支払いを求め、提訴することがわかりました。
北海道が設置した第三者委員会は、江差高等看護学院に在学中の2019年に自殺した男子学生に対し、教員3人がリポート提出が1分遅れただけで留年させたり、実習での指導を拒んだりしたパワハラ行為があったことを認定しています。 この結果を受け、北海道は去年5月、遺族に謝罪した上で、パワハラについては損害賠償する姿勢を見せました。
しかし、パワハラと自殺には因果関係がないとして、賠償責任を認めていません。 このため、遺族側の弁護士によりますと、遺族側は今回、約9500万円の支払いを求め、提訴に踏み切ることにしたということです。
北海道がパワハラと自殺の因果関係を認めれば、提訴する意向はなかったとしています。 提訴は、男子学生の命日である9月18日の予定です。

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