今日は十五夜「中秋の名月」 お月見できる天気? 満月は明日

今日9月17日(火)は旧暦8月15日にあたり、夜には「中秋の名月」が昇ります。秋の夜長を明るく照らす十五夜のお月さまを見上げてみてはいかがでしょうか。なお、今年は十五夜・中秋の名月と満月が1日違いで、満月は明日になります。
十五夜・中秋の名月とは 中秋と仲秋の違いは?
中秋の名月とは、月の満ち欠けをもとに1か月の日付を決める太陽太陰暦(旧暦)の8月15日の夜に見える月のことです。十五夜の月とも呼ばれます。「ちゅうしゅう」という音を表現するのには「中秋」「仲秋」の2通りの書き方があります。仲秋は旧暦の8月を、中秋は旧暦8月15日をさすことが多いようです。もともと旧暦では1年を3か月ごとに分けて、1月~3月を春、4月~6月を夏、7月~9月を秋、10月~12月を冬としていて、旧暦8月は真ん中の秋なので「仲秋」と呼ばれました。昔は「中秋」と書いても意味は同じだったものが、次第に中秋は、そのさらに真ん中の旧暦8月15日をさすようになったといわれます。秋の真ん中にあたる中秋の名月を愛でる習慣は平安時代に中国から伝わったとされ、現在でも中国では中秋節の祝日として重要な行事の一つとされています。▼各地の日の入り時刻・月の出時刻根室 日の入り 17時24分 月の出 17時08分仙台 日の入り 17時41分 月の出 17時22分東京 日の入り 17時45分 月の出 17時24分大阪 日の入り 18時01分 月の出 17時40分福岡 日の入り 18時22分 月の出 18時00分那覇 日の入り 18時31分 月の出 18時06分
17日(火)夜の天気は
ベーリング海の低気圧から前線が日本の東にのびて、その延長上の本州付近も影響を受けます。この秋雨前線の活動はさほど活発ではないものの、前線に向かって流れ込む湿った空気の影響で、東日本や北日本では雲の広がる所がある予想です。前線は南北で二段に分かれる可能性があり、その位置次第で雲の広がる所は変化する可能性があります。現時点の予報では、北海道の道南や東北北部、北関東・甲信、山陰などで雲が広がりやすいとみられ、お月見にはあいにくの曇り空となってしまうかもしれません。また、大気の状態が不安定なため、午後は各地で夕立やゲリラ雷雨の発生する可能性があり、その雲が夜になっても空を覆う可能性があります。内陸の地域はこの雲次第となりそうです。東日本や西日本の太平洋側、東北南部、北海道の道東などでは、雲は多少あってもお月さまが見られる所が多くなる予想です。お月見の時間もさほど気温は下がらない予想ですので、のんびりと空を見上げてみてください。沖縄や奄美は台風14号の周囲をまわる湿った空気の影響を受けて、雨雲が時々通過する予想です。明日には台風本体が接近してきますので、台風対策をお忘れなく。
中秋の名月=満月ではない?
旧暦は月の満ち欠けをもとに日付が決まるので、中秋の名月・十五夜の日は満月と同日になりそうですが、実はそうとは限りません。むしろ満月とは同日にならない年が多数を占めます。旧暦(太陽太陰暦)では新月の瞬間を含む日が「◯月1日」と決まっています。新月から満月までの日数は13.9~15.6日間と時期により変動するので、満月の瞬間を含む日は旧暦14日~旧暦17日まで幅があるのです。今年は中秋の名月の翌日にあたる旧暦8月16日、新暦の9月18日(水)に満月の瞬間を迎えます。昨年までの3年間は中秋の名月と満月が同日でしたが、次に中秋の名月と満月が同日になるのは2030年ということになります。
特別番組をYouTubeで配信予定
ウェザーニュースでは、17日(火)夜に中秋の名月の様子を生中継でお届けします。特別番組では、日本各地からの生中継映像のほか、お月見を楽しむための豆知識などもお伝えします。特別番組や、各地の特設ライブカメラはウェザーニュースの公式YouTubeチャンネルからご覧いただけます。
中秋の名月のそばで土星も輝く
今夜の中秋の名月は土星に大接近。一晩中、土星と月が寄り添って夜空を移動します。土星は、金星や木星に次いで、火星と同じくらい明るく見える惑星です。明るい中秋の名月と隣り合っても肉眼で見つけられそうです。▼17日(火)に昇る時刻(東京) 土星 17:23 月 17:24写真:昨年の中秋の名月のウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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