救急車のフロントガラス壊す・酔った患者の家族が暴行、消防隊への妨害が5年で96件…東京消防庁

東京消防庁は19日、都内で119番で駆け付けた消防隊への妨害行為が2019年~23年の5年間で計96件に上ったと発表した。今年も15件(17日時点)が確認されており、同庁は「迅速な救急活動に深刻な影響がある」と危機感を強める。
96件の内訳を見ると、救急車のフロントガラスを壊したり、資機材を破壊したりする「物損」被害が40件と最多で、隊員を殴るなどの「人身」被害が35件だった。このほか、隊員に暴言を浴びせるなどの迷惑行為などが21件に上った。
今月には患者の救急搬送を指揮していた隊長が、酒に酔った患者の家族に暴行される事案が発生。隊長は馬乗りの状態で顔を殴られて負傷し、消防隊1隊が約7時間、出動出来なくなったという。
都内の救急出動件数は増加傾向が続いており、同庁は「救急隊が迅速に現場に向かえるよう協力してほしい」と呼びかけている。

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