三連休中日の今日22日(日)は、台風14号から変わった低気圧が通過する影響で、北陸、東北を中心に雨が強まります。大雨特別警報が出ている石川県能登では48時間雨量が400mmを超えていて、すでに災害が発生している所もあります。厳重な警戒をしてください。秋雨前線が南下するため、西日本から関東の太平洋側も激しい雨の降るおそれがあります。
石川・輪島は48時間で400mm以上の記録的豪雨
48時間積算雨量
秋雨前線は日本海に伸びていて、太平洋高気圧の縁をまわる湿った空気と、台風14号周辺の湿った空気が流れ込むことで、活動が非常に活発になっています。6時00分までの48時間雨量は輪島市で424.0mm、珠洲市で324.5mmといずれも観測史上1位を更新しました。そのほかの北陸や東北でも雨量が増えていて、広範囲で150mm以上に達しています。輪島市の9月1か月の平年雨量が214.5mmですので、48時間で約2倍の雨量の記録的豪雨です。6時時点で石川県能登に警戒レベル5に相当する大雨特別警報、山形県、新潟県には警戒レベル4に相当する土砂災害警戒情報が発表中です。
再び能登半島付近に活発な雨雲
雨雲の予想 22日(日)9時
低気圧はこのあと昼頃にかけて北陸や東北を通過する予想となっていて、能登半島付近には再び活発な雨雲がかかり始めています。今夜には太平洋側に抜ける予想となっていますが、通過するまでは断続的に活発な雨雲が通過して、非常に激しい雨の降るおそれがあるため、厳重な警戒が必要です。土砂災害や河川の増水、氾濫、低い土地の浸水など災害発生の危険性が高まる見通しです。すでに石川県能登では被害が出ていて、北陸、東北の各地に避難指示が発令されています。雨が落ち着くまでしっかりと安全を確保するようにしてください。
西日本から東日本も強雨に注意
また、秋雨前線が南下するため、西日本から関東にかけての太平洋側でも雨が強まる見通しです。今朝までに佐賀県唐津で0時50分までの1時間に76.0mm、高知県窪川では4時30分までの1時間に69.5mmの非常に激しい雨を観測しています。局地的な激しい雨によって道路冠水や低い土地の浸水などが発生するおそれがあるため、油断はできません。前線の位置によって大雨となる地域が変化することも考えられますので、警戒が必要です。