「事故の起きる10秒前の時間に戻したい」小樽小学生死亡事故 遺族が胸の内明かす

今年7月、北海道・小樽市の交差点で小学2年生の男子児童がごみ収集車にはねられて死亡する事故がありました。遺族が今の胸の内を明かしました。
尚志さんの祖父)
「なんでこんなことがこの子に降りかかってくるのか。今でも思いますけども事故の起きる10秒前の時間に戻したい。そしたら事故を防げたんじゃないかと思います。守ってあげられたと思います」。
7月の交通事故で小学生の孫を亡くした73歳の祖父。事故当日、偶然、車で現場を通りがかりパトカーが集まっている様子を目にしました。
尚志さんの祖父)
「嫌な予感がしてすぐに自宅に電話して『子どもたちは帰ってきているか』と家内に問い合わせをした。そのときに家内からの電話で『なんか事故があったらしい』と」。
本間壮惟記者)
「男の子がはねられた横断歩道を警察官が調べています。奥のごみ収集車ではタイヤのあたりを調べています」。
この日は夏休みの初日でした。小樽市の交差点で横断歩道を渡っていた小学2年生の浜尚志さん(7)が左折してきたごみ収集車に巻き込まれ死亡。ごみ収集車を運転していた57歳の男は警察の調べに対し「左後方からドンという音がして気づいた」と話していて、過失運転致死容疑で在宅での捜査が行われています。
尚志さんの祖父)
「1万回頭を下げられても許せる気持ちにはなりません。せめてもの形としてこれだけ重要なみんなの期待を一身に集めた人の命を奪ったということを、いつまでも忘れないでいてほしいです」。
尚志さんが事故に遭ったのは小学校での学習会を終え友達5人で歩いて帰る途中でした。周りにいる人たちを和ませる存在だったという尚志さん
尚志さんの祖父)
「小学校に入学したときにはじめて作った作品です。『おじいちゃんにあげるよ』と言ってくれました。あのニコニコ笑って『尚ちゃん』と呼びかけるとニコッと笑って振り返るあの顔を一生忘れません」、「学校の近くで車を運転される方はどこに子どもがいるか分からないということを常に肝に銘じてほしいです」。

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