デブリ取り出し装置のカメラ故障、強い放射線の影響か

東京電力は26日、福島第一原子力発電所2号機の溶融燃料(デブリ)の取り出し装置に付けたカメラの映像が確認できなくなった原因について、強い放射線の影響でカメラ内に過剰な電流が流れ、不具合が起きた可能性があることを明らかにした。
東電は、装置を原子炉格納容器の外側にある金属製の「隔離箱」に引き戻している。10月3日頃まで遠隔操作でカメラの電源をオン、オフにする期間を設け、復旧の可能性を探る。カメラの交換が必要な場合、作業中断の長期化が予想される。
格納容器内は放射線量が高いため、建屋外から遠隔で操作し、カメラの中継映像を見ながらデブリを採取する予定だった。装置に付けた4台のカメラのうち、先端部の2台が映らなくなる不具合が17日に判明した。

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