台風18号(クラトーン)発生 強い勢力で沖縄接近へ その後の進路も注意

9月28日(土)9時、フィリピンの東で発達中の熱帯低気圧が台風18号(クラトーン)になりました。台風の発生は今月8つめです。▼台風18号 9月28日(土)9時 中心位置 フィリピンの東 大きさ階級 // 強さ階級 // 移動 南西 15 km/h 中心気圧 1000 hPa 最大風速 18 m/s (中心付近) 最大瞬間風速 25 m/s 強風域半径 390 km
強い勢力で沖縄の先島諸島に接近 その後は東シナ海を北上か
台風18号はこの先次第に北上に転じて発達し、30日(月)9時には強い勢力、10月1日(火)9時には中心付近の最大風速が40m/sに達する予想です。その後は台湾に近づく影響で若干勢力を落とすものの、2日(木)頃に強い勢力で沖縄の先島諸島に接近する予想となっています。沖縄では暴風や大雨で大荒れの天気となるおそれがあります。早めに台風への備えを行ってください。3日(木)以降は東シナ海を北上するとみられますが、進路や勢力はまだ確実な予測が難しくなっています。偏西風に乗って日本海方面に向かう可能性があり、その場合には九州や本州などでも台風の影響が大きくなる可能性があります。今後の情報に注意してください。
台風の暴風域に入る確率
5日先までに台風の暴風域に入る確率が3%以上の府県予報区は以下の通りです。(気象庁) 沖縄本島地方 本島北部・中南部 5 % 慶良間・粟国諸島 8 % 久米島 11 % 宮古島地方 32 % 八重山地方 石垣島地方 45 % 与那国島地方 47 %
台風17号 進路によっては関東に影響も
台風17号は明後日30日(月)頃に小笠原諸島の西を通過する予想となっています。父島や母島では高波や強風、一時的な強い雨に注意が必要です。その後はやや東寄りに進路を変えながら北上を続け、暴風域を伴いながら10月1日(火)頃に関東の東の海上を通過するとみられます。台風17号は比較的小さいため影響範囲が狭く、予報円の中心付近を通った場合は、沿岸部の高波や一時的な風の強まりなど、影響は限定的です。ただ、陸地よりに進んだ場合は雨雲の一部が伊豆諸島や関東の一部にかかることが考えられます。わずかな進路の違いで影響が大きく変化しますので、今後の情報に注意をしてください。
秋の台風は要注意
平年の台風発生数
台風の発生は、27日(金)に発生した台風17号以来で、今月に入ってから8つめです。平年と比べて9月の台風発生数は多くなっています。秋の台風は日本への上陸が多いだけでなく、接近時の勢力も強い割合が高いことが特徴です。10月にかけてが本格的な台風シーズンですので、台風対策・大雨対策等を整えておくようにしてください。
台風の名前
北西太平洋や南シナ海で発生した台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。台風18号の名前「クラトーン(Krathon)」はタイが提案した名称で、果物の名前(英名サントル)からとられています。台風17号の名前「チェービー(Jebi/)」は韓国が提案した名称で、つばめ(燕)のことをさす朝鮮語からとられています。

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