運転免許センター「私物化」、部下に30回指導させ5種類の免許を取得…県警が停職処分

大型特殊自動車などの運転免許を取る練習のため、岡山県運転免許センター(岡山市北区)の試験用の車両とコースを私的に利用したとして、県警は25日、県警本部の50歳代の幹部職員2人をそれぞれ、停職1か月と戒告の懲戒処分とした。
発表や関係者によると、2人は当時、同センターにある運転免許課の課長と理事官だった。元課長は昨年9月~今年1月頃、試験場となる同センターのコースなどで、技能試験を担当する部下に計約30回運転指導させ、計5種類の免許を取得した。今年5月に内部公益通報があり、県警監察課が調べていた。元課長は停職1か月の処分で、辞職の意向を示している。
元理事官は今年2月頃、同センター内で2回程度、試験車両とコースを使って練習し、その後大型特殊自動車の免許を取得した。県警は戒告処分とした。
県警の川口晃・警務部長は「公用物品を私的に利用し、運転免許を取得していたことはあるまじき行為であり、誠に遺憾。職員に対する倫理意識の向上に向けた指導を徹底し、再発防止と県民の皆さまの信頼回復に取り組む」とコメントした。

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