社民党の福島瑞穂党首(68)が28日、国会内での会見で、27日投開票の衆院選の結果を受け「社民党にとって、極めて厳しい結果になりました。本当に残念ですし、とても悔しい。党の立て直しと同時に、今後どのようにしていくのか議論をして、選挙中にもらった付託に応えていきたい」と述べた。
社民は最重点とした沖縄2区で、副党首の新垣邦男前衆院議員(68)が当選。ただ、全国の比例ブロックに7人の候補者を擁立したが、議席を得ることができなかった。公示前の1議席から現状維持となったが「今後の衆議院選挙において、いろんな工夫をしなければならない。やっぱりもっと小選挙区で立てていくっていうことをしないと、社民党が見えない」と課題を口にした。
与党の過半数割れについて「大変歓迎いたします。政治を変えてくれという国民の声」としながらも「自公の過半数割れがあり立憲、国民など躍進してわけですが、社民党が躍進できなかったことは本当に悔しいし、残念」と、追い風を受けなかったとした。自身の進退を記者団から問われると「続投いたします」と明言した。
福島氏は「自公が過半数割れをし、かといって野党が政権を取れるのかどうかということについても、どんな風になるのか予断を許さない事態。こういう中で、しっかりいろんな政党と連絡を取りながら、社民党らしい役割を果たしていきたい」と述べた。
具体的に立憲民主党と共産党、れいわ新選組、参議院の会派・沖縄の風を挙げ「そういうグループと、もっと力を入れてやっていきたい」とした福島氏は、特別国会での首相指名選挙についても「共同会派を組んでいますので(立民の)野田(佳彦)さんに(10月の臨時国会で)票を投じました。それに近い形になる」とした。
(よろず~ニュース・杉田 康人)