玉木雄一郎国民民主党代表(55)の「不倫」と、水泳界の元スーパースター瀬戸大也氏(30)の「不倫」は、どちらが罪深いのだろう。
玉木氏から見てみよう。
「玉木雄一郎代表の不倫発覚」はSmartFLASH(11月11日 06:00)のスクープだった。先の衆議院選挙で7議席から28議席と大躍進した国民民主党は、玉木代表が、自民党と自党の選挙公約「103万円の壁解消」の話し合いに入る直前だった。
あまりのタイミングの悪さに、自民党筋がリークしたのではという憶測も飛んだが、真偽のほどはわからない。
同誌によれば、地元関係者の一部では以前から「玉木氏が不倫している」という噂が流れていたという。玉木氏と女性が、玉木氏の選挙区である香川県高松市内のホテルに入って行く姿が、複数回目撃されていたようだ。
衆議院選挙が終わった直後の10月30日の深夜には、パーカー姿の玉木氏が東京都内のワインバーを訪れ、彼が店を後にすると、20分ほど時間をおいて女性が出てきたという。
同誌が2人の逢瀬を目撃したのは、この日が初めてではないようだ。
玉木氏は、7月25日夜にも高松空港に到着すると、なぜか県内にある自宅には帰らず、高松市内のビジネスホテルに宿泊したそうだ。その翌日の午後、相手の女性が高松空港に到着して向かったのは、前日に玉木氏が宿泊していたホテルのすぐ隣にある大型ホテル「JRホテルクレメント高松」だったという。
地元へ帰っても自宅に帰らず逢瀬を重ねていたというのだから、玉木氏の入れ込みようは尋常ではない。
この女性は「高松市観光大使」を務めるタレント・小泉みゆき氏だそうだ。
「現在39歳の小泉さんは、香川出身ということで高松市観光大使のほかに、小豆島をPRする仕事などもおこなっています。以前は、レースクイーンやグラビアアイドルなどとしても活動していましたが、数年前に事務所をやめて、フリーで活動しているそうです。自身のSNSでは、今でもグラビア風の写真を披露しており、たびたびファンとの撮影会、交流会を開いていますね」(芸能記者)
11月7日に同誌は“不倫疑惑”の小泉氏を直撃している。
――小泉さんですよね。玉木氏とおつき合いされていると伺っています。
「いや、してないです」
――2人きりで会う関係ではありますよね。
「はい。食事はします」
――7月26日には高松市内のホテルに玉木氏といっしょに泊まりましたよね?
「泊まってないですね」
玉木氏側はどうか。玉木氏の秘書からは「(本人と)家族との話し合いが終わっていない」のでと連絡があったそうだが、締め切りを過ぎても回答はなかったという。ということは、SmartFLASHが報じる前に玉木氏は自分の不倫について報道されることを知っていて、妻に話し、秘書たちとどう対処するかを協議していたということになる。
そのため、SmartFLASHが報じるとすぐに玉木氏は国会内で記者会見し、「『(女性問題をめぐる報道は=筆者注)おおむね事実だ』と認め、『家族のみならず期待を寄せていただいた全国の皆さんに心からおわび申しあげる』と謝罪した」(読売新聞オンライン 11月11日)
私は会見の模様をテレビで見て、いい訳せずに不倫の事実を認めたのは潔いと思った。プライべートなこととはいえ、投票してくれた有権者や自党に迷惑をかけたのだから、そのまま代表を辞任するのかと思ったが、それには言及しなかった。
議席が解散前の4倍増になったことで党の存在感が増し、自民党との党首会談を前に、代表の首を挿げ替えるわけにはいかないという党内事情もあるのだろうが、ここでいったん玉木氏は退くべきだったと思う。11月11日の党の両院議員総会では「玉木氏の代表続投」が確認されたという。
しかし、何かにつけて「不倫の玉木」という“称号”は付いて回る。石破茂首相は周囲に、「そりゃ呆れるけどさ……。仕方がないだろ、彼とやるしかないんだから」といっていると週刊文春(11月28日号)が報じている。
支援団体である「連合」本部を訪れた玉木氏は、自身の不倫問題について芳野友子会長に謝罪したが、会長から「信頼回復するためには、けじめをつけるべきだ」と、責任を明確にするよう求められたと、11月26日付の時事通信が関係者談として報じた。
不倫をスクープしたFLASHは12月3日号で、玉木氏は不倫発覚後、家族の間で話し合いを重ね、早い段階から小泉氏とも弁護士を通じたやりとりに切り替えたと報じている。
自身の政治家生命保持のため、小泉氏とは“絶縁”したと見せているようだが、15日夜、永田町関係者によると「怪情報」がいっせいに流れたという。
「玉木氏の妻の恵理さんが、小泉さんに会いに行ったという情報が出回ったんです。多くの媒体が、裏取りに奔走しましたが、確証は掴めませんでした。また、今回の玉木氏の対応で、小泉さんは大きなショックを受けているという話も聞かれます」(永田町関係者)
玉木氏の事務所では「妻が会いに行った」ことを否定しているが、もし万が一そうだったとしたら、不倫の後始末としては最悪のやり方だと思う。
妻子のいる玉木氏には何のお咎めもなく、代表を辞任もしない。一方、小泉氏のほうは高松観光大使を辞めさせられそうだという。
不倫がバレた後の後始末を弁護士や妻任せだとしたら、玉木氏は身勝手といわれても仕方ないだろう。
玉木氏側は、「単なる一時の気の迷い。彼女とは遊びで、真剣な交際ではなかった」ということで終わらせたいのであろうが、FLASHを読む限り、私にはそうとは思えない。玉木氏は地元へ帰ったのに、自宅には寄らず、ホテルを取って彼女と密会していたことが何度かあったようだ。
このことから窺えるのは、妻を蔑ろにしても小泉氏との逢瀬を優先したということである。しかも、地元の有名人で面が割れているから、いくら変装しても、ホテルへ入る際に時間差をつけても、地元の有権者たちにはバレバレだったはずである。
こうした玉木氏の行動から推測すると、彼は小泉氏を単なる不倫相手ではなく、将来を語り合っていたのではないか。そう私は推測してしまうのだが、邪推しすぎだろうか。
地元でも噂になっていたというのだから、玉木氏の妻も夫の不倫について薄々感づいていたのではないか。だが、党勢拡大を目指す夫のスキャンダルが明るみに出れば、最悪、議員辞職まであり得る。玉木家の中では嵐が吹き荒れていたのではないか。
しかし、ついに写真週刊誌が夫の不倫問題を報じると知らされ、妻は激怒し、夫は彼女をなだめるのに時間を要した。それは、FLASHの取材に対して、玉木氏の秘書から「(本人と)家族との話し合いが終わっていない」ということからも推測できる。
有名人の不倫が発覚した場合、妻も謝罪し、「これからは2人でよく話し合ってまいります」というようなコメントを出すことが多い。だが、玉木氏の妻は表に出てきていないようだし、一部の情報によると、不倫相手の小泉氏のところへ出向いたといわれている。
もしこれが事実だとしたらだが、玉木氏の妻が小泉氏に会いに行くというのは、よくよくのことである。私が知るケースでは、妻が不倫相手と対面すると、どちらも感情的になり、あまりいい結果にはならない。
夫に不倫された妻は、相手の女性に慰謝料を請求できるから、三者の話し合いは泥沼化する恐れがあるからだ。
政治家がよく使う言葉に「国民に寄り添って」というのがある。しかし、玉木氏の「不倫の後始末」のやり方は弁護士と妻任せのようで、あれだけ親密だった小泉氏とは寄り添うところがないように思う。
国民民主党はようやく12月4日午後の両院議員総会で、玉木氏に3月3日まで3カ月間の役職停止処分を科すことを決めた。翌日から始まる衆院予算委員会の前日だった。不倫発覚後の世論の厳しさに慌てたのであろうが、タイミングとしては最悪だった。
玉木氏は「103万円の壁」よりも先に、小泉氏と会って話し合い、その結果をもって、政治家らしく有権者に対する説明責任を果たすべきではないか。
では瀬戸大也氏の不倫の後始末はどうだったのか。
「俺はアスリート。SEXは放尿と一緒」「こいつにも遺伝子を植え付けるか。外で子供ができても認知して責任とる」
かつて水泳界のスーパースターだった瀬戸氏は、常々こう嘯(うそぶ)いていたと文春(11月28日号)が報じている。
“有言実行”の瀬戸氏は多くの女性と浮名を流していたが、4年前、週刊新潮(2020年10月1日号)に「メドレー不倫」「その性欲はタイガー・ウッズ並み」だと暴露されてしまったのである。
真っ昼間、航空会社勤務の愛人と下町の「休憩4600円」のラブホへ入り、受付からカギをもらう姿を“激写”されてしまったのだ。
1時間半の「昼下がりの情事」を終えた瀬戸氏は“クイックターン”して自宅に戻り、BMWから国産車に乗り換え、2人の子どもを保育園に迎えに行ったという。
実に芸が細かいが、それだけ多く“修羅場”をくぐり抜けてきたということだろう。仕事で外出していた妻の馬淵優佳氏(29)は、その日のインスタグラムにこう投稿していたという。
「家で2人の子守りをしてくれた旦那さんに感謝」
報道後に瀬戸氏は家族やスポンサー企業に対して、「大変不快な思いとご迷惑をおかけしてしまいましたことを深くお詫び申し上げます」と自筆で謝罪し、妻もコメントを出した。
馬淵氏は「この騒動を経た彼がどう変わるかを見届けてからじゃないと離れられない」(『FRaU』20年10月19日)と、離婚という選択はしなかった。
文春によれば、瀬戸氏の代理人は、この新潮の不倫報道の後、彼が妻に多額の慰謝料を払って夫婦関係を再構築することに合意したと明かしている。
ANAをはじめとするスポンサーからは契約解除され、日本水泳連盟からも年内活動禁止という厳しい処分が出た。
高い代償を払った瀬戸氏だったが、彼の“性欲”は衰えることはなかったようだ。
文春によれば、瀬戸氏は昨年、オーストラリアのコーチに師事するために一家で移住したという。しかし、瀬戸氏がパリ五論代表選考のために帰国している時、馬淵氏は夫が置き忘れた携帯を見てしまうのだ。
そこには複数の女性との不倫関係を疑わせるLINEがあり、中でも彼女の心を打ち砕いたのは、六本木のキャバクラに勤める女性と一泊約3万円のラブホテルで一夜を過ごしたことを後輩の水泳選手に自慢していたことだったという。
「この人は何も変わっていない」。彼女は決断した。
数日後、日本に戻った馬淵氏は夫に電話で「離婚したい」と告げた。だが、瀬戸氏は「携帯を勝手に見るのは犯罪だ」と逆切れしたという。パリ五輪後、両者は弁護士を立てて離婚協議に入った。
だが、子どもの親権をめぐって平行線が続いていると文春が報じている。
「マザコン男は不倫に走りやすい」といわれるが、瀬戸氏も極度のマザコンのようだ。馬淵氏にプロポーズする際、前もって母親に「今日申し込むから」と伝えていたという。
結婚してからも母親は馬淵氏に、息子は「普通の子と違う」のだからと、常に「大也ファースト」を求めたようだ。
母親が彼女にモラハラのようなキツイ言葉を投げつけても、瀬戸氏は他人事のように黙って見ていたという。
極めつきは、離婚を決意した馬淵氏に対して母親がこう求めてきたという。
「今後メディアで瀬戸の妻と名乗らない、瀬戸についてのコメントを一切しない」という誓約書にサインをしろというのである。
何やら電撃結婚&離婚した羽生結弦氏の母親を彷彿とさせるではないか。羽生氏も相当なマザコンだったといわれている。
しかし、母親は息子とSEXした女性たちのこの言葉をどう聞くのだろうか。
「会話を楽しむでもなく、いきなりセックスをする感じ。やれればいいと思っているんだろうという印象でした」(地方在住の20代の女性=新潮)
「(新潮の=筆者注)報道が出た後『天罰が下ったと思ったほうがいい』って私は本人に言いました」(六本木の高級クラブで働く20代のホステス=同)
妻にも愛想を尽かされた30男が顔を埋める先は、当分の間、マミーの胸の中だけになったようだ。
不倫がバレた時にこそ、その人間の器量がわかる。玉木国民民主党代表も瀬戸大也氏も、器量不足、人間力不足といわざるを得ないようである。
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(ジャーナリスト 元木 昌彦)