14日、北九州市で中学生2人が殺傷された事件で、男に刺され重傷を負った男子生徒(15)が、きょう退院したことが分かりました。
この事件は12月14日、北九州市小倉南区のマクドナルドで、中学3年の中島咲彩さん(15)が男に刃物で刺されて死亡し、同級生の男子生徒(15)も、腰に深い傷を負ったものです。
男子生徒が20日、入院先の病院を退院したことが、捜査関係者への取材でわかりました。
警察は今後、男子生徒の回復をまって、詳しく事情を聞く方針です。
事件をめぐっては、男子生徒を刃物のようなもので刺して殺害しようとした疑いで、北九州市小倉南区の平原政徳容疑者(43)が19日逮捕され20日、検察庁に身柄が送られました。
その後の調べで、平原容疑者の自宅などから凶器とみられる刃物や犯行時に履いていたとみられる黄色っぽいサンダルが押収されたことがわかっています。
警察に対し平原容疑者は、容疑を認めていて、取り調べには応じているものの、肝心の動機については答えようとせず、依然として事件の全容はわかっていません。
これまでの捜査で、襲われた中学生2人と平原容疑者は面識がないとみられていて動機などについて慎重に捜査を進めています。