政府は28日、「飛鳥・藤原の宮都」(奈良)を世界文化遺産候補として推薦することを閣議了解し、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に正式版推薦書を提出した。順調に行けば今年夏~秋ごろに諮問機関が現地調査し、2026年夏ごろに開催予定の世界遺産委員会で登録可否を審議する。
阿部俊子文部科学相は28日の記者会見で「登録が実現するよう、引き続き関係自治体と連携をしながら取り組む」と述べた。
飛鳥・藤原は天皇の宮殿跡である飛鳥宮跡(明日香村)や藤原宮跡(橿原市)、極彩色の壁画が発見された高松塚古墳(同村)など計19の資産で構成する。