「南岸低気圧」の影響で関東甲信地方と静岡県で5日にかけて広く雪になるとして、国土交通省関東地方整備局や高速道路各社などは4日、神奈川県内の首都高速や東名高速、国道の一部区間などで大規模な予防的通行止めを実施した。スリップなどによる車両の滞留を防ぐのが目的で、「帰宅の前倒しや通行ルートの見直しなど早めの行動変更を」と呼びかけた。
予防的通行止めは同日午後3時半以降、順次行われた。県内では首都高速湾岸線や狩場線、東名高速、新東名高速、圏央道、第3京浜、保土ケ谷バイパス、横浜新道、横浜横須賀道路、新湘南バイパス、西湘バイパス、小田原厚木道路、箱根新道、国道246号の一部など約20区間が対象となった。
また、JR東海は御殿場線の一部区間の運転を4日夕で打ち切った。
横浜地方気象台は県西部の16市町村に大雪注意報を発表し、5日明け方にかけて平地でも大雪になるとして、交通への影響や路面の凍結などに注意を促した。4日の最高気温は5~6度台にとどまり、真冬並みの寒さとなった。5日朝の最低気温は、横浜、小田原ともに2度と予想している。
首都圏での大規模な予防的通行止めは、神奈川県内全域に大雪警報が発表された昨年2月5日以来。当時は除雪作業の遅れなどで影響が長引き、保土ケ谷バイパスや横浜新道などは解除まで2日かかった。