自民党の党則に「最高顧問」復活…麻生太郎氏が就任、「長老政治」批判で30年前に削除

自民党は9日の党大会で、麻生太郎元首相が就いている党最高顧問の役職を30年ぶりに明記する党則改正を了承した。改正後の党則は、最高顧問の役割を「総裁の諮問に応じて意見を述べる」などと規定した。麻生氏の政治経験を党運営に生かすとともに、党内に影響力を持つ麻生氏に配慮する狙いもあるとみられる。
かつて自民では、福田赳夫、岸信介、鈴木善幸各氏といった歴代首相らが最高顧問に就き、最高顧問会議が開かれていた。1994年に発足した「自社さ連立」の村山内閣当時、政治改革を求める若手らから「長老政治は弊害」との批判が強まり、95年に党則から最高顧問の規定を削除した経緯がある。森山幹事長は今月3日の記者会見で、「麻生氏は『長老支配』と言われるような政治行動はしていない」と述べた。

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