石破首相「消防飛行艇」を検討 大船渡山林火災受け 海自US2改良は「維持費かかる」

石破茂首相は10日の参院予算委員会で、岩手県大船渡市の大規模山林火災を受け、消火能力の高い「消防飛行艇」の可能性について「検討を早急に行う」と述べた。
公明党の高橋光男氏は大規模山林火災について「初期消火が重要だ。しかし、地上からでは限界がある。空中消火能力を強化していくことが急務だ。海外では主流となっている消防飛行艇の導入を進めるべきだ」と主張した。日本国内では海上自衛隊の救難飛行艇「US2」を改良する消防飛行艇の可能性が検討されてきた例を示した。
首相は「US2を使うとなると、かなり維持費もかかる。6機しかない。最新鋭機は218億円した」と慎重姿勢を示した。「本当に飛行艇でなければならないのか、議論しなければならない」とも語った。一方、中谷元・防衛相に研究を指示したことを明らかにし、「近くに湖沼や海があるなら飛行艇の有用性があるが、飛行艇でなくても(例えば)C130にタンクを積んで水と消火液を混ぜて散布をしたらどうなるのか。人々の生業、安らぎみたいなものを確保するために検討は急いでいく」と述べた。

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