京都の総合医療センター、診療報酬6810万円過大請求…放射線治療などで7000人超に

京都中部総合医療センター(京都府南丹市)は27日、がんの放射線治療などの診療報酬で、患者に少なくとも約6810万円を過大に請求していたと発表した。対象者は7177人に上り、総額は1億円を超えるとみられる。センターは患者におわび文書を送った上で、返金などの手続きを進める。
発表によると、外来がん患者への放射線治療では、医師の対面診察がなければ、診察と検査代を請求できない。だが、医師不在の場合でも、放射線技師が体調を確認するなどして治療を行い、費用を請求していた。
放射線治療を始めた2015年からの690人が対象で、過大請求額は20年4月以降だけで約5870万円。現在、それ以前の5年分を精査しているという。
また、磁気共鳴画像装置(MRI)やコンピューター断層撮影法(CT)検査では20年3月から、診察を受けていない外来患者6487人に診察料を請求。過大請求額は同4月以降で940万円に上るという。
いずれも昨年8月の院内点検で判明。センターは連携ミスが原因とし「再発防止に努める」としている。
問い合わせは京都中部総合医療センター(0771・55・5171)へ。

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