群馬県前橋市の小川晶市長(42)が、市幹部職員の既婚男性と2人で複数回ラブホテルで面会していた問題で、前橋市役所に25日夕方時点で約500件の問い合わせ、苦情電話が殺到していたことが分かった。
小川氏のホテル面会問題は、24日にニュースサイト「NEWSポストセブン」で報じられた。市長自身が同日夜、臨時記者会見を開き、「誤解を招く軽率な行動で深く反省している」と謝罪していた。
自身は未婚。男性が妻帯者と認識していたとした上で、ホテルでの面会は今年2月から10回以上に及んだと説明。男女の関係は否定し、「公私にわたる相談に乗ってもらっていた」と釈明していた。ホテルまで公用車を使ったケースもあったという。
市職員課によると、25日の電話500件のうち、9割が「お叱りの電話」だった。あまりに多すぎて業務に支障を来すレベルだったため、急きょ、同日午前中に電話回線を4本増設して対応したという。
小川市長は25日、通常通り市役所に登庁した。市によると、同日午後に予定されていた3件の対外的な公務を取りやめたという。26日は市議会の定例会が最終日を迎え、市長も本会議に登壇する予定だ。
小川市長は千葉県匝瑳(そうさ)市出身で、中央大学法学部卒。前橋市での司法修習を経て、2007年に弁護士登録された。11年に県議選に立候補し、初当選した。4期目の途中で辞職。24年2月の市長選では、自民、公明の推薦を受けて4選を目指した山本龍前市長を大差で破り、同市初の女性市長となった。
市長の公式ホームページによると、中学ではバレーボール部、高校では少林寺拳法部に所属。茶道も習い、「文武両道」を目指したという。
出処進退について、24日の会見では「第三者とも相談しながら考えたい」と述べるにとどめた。