《前橋市役所内では“ラブホ通いの話は禁止”に》心ある市職員が明かした「市長の話題には触れない」という“通達” 苦情殺到で土日も稼働する“臨時の問い合わせ窓口”設置も

群馬県前橋市の小川晶市長(42)が、市役所幹部の既婚男性と複数回ラブホテルを訪れていたことが明らかになった問題。小川市長は9月26日の同市議会で「一連の報道によりまして、市民の皆様に多大なるご迷惑をおかけしておりますこと、深くお詫びを申し上げます」と謝罪した。進退については、「第三者とも相談しながら考えたい」としている。
報道を受けて、同市役所の職員は対応に追われている。9月26日午後5時までに2000件以上に及ぶ苦情が寄せられた という。「職員の間で混乱が広がっている」と明かすのは、心ある市職員 だ。
「報道の翌朝から、職員課や秘書課宛にさまざまなご意見が寄せられています。なかには直接来庁される方もいらっしゃり、窓口対応に追われている状況です。内容としては、市長の辞職を求める声や、『市のイメージを下げないでほしい』という声が多い。我々としましても、市長が会見で話された以上の説明を受けていないため答えられないことが多く、歯痒いところです」
疑惑が報じられた翌日の9月25日夕方ごろ、全職員宛にオンライン上で小川市長からのメッセージが共有されたという。NEWSポストセブンはそのメッセージを入手。小川晶名義で『今回の報道について』と題し、
〈この度の報道によって、職員の皆さんに多大なるご迷惑と失望を与えてしまったことを深くお詫び申し上げます。私の軽率な行動によって、市全体の名誉を害するような事態になってしまったことに、自分の未熟さを痛感しております〉
と謝罪の文言がつづられていた。
「実際、課によっては問い合わせ対応で業務が逼迫している。そのため、臨時の問い合わせ窓口を全庁的に設置する案が動き出しました。9月27日土曜日の朝には当番表が用意されることになっており、管理職を含めた経験年数のある職員で対応しています」
他方、「オフィス内で本事案に関する話題を出すことを控えるように」といった通達もあったという。
「『不用意に会話をすることで他の職員に誤解を与えてしまったり、あらぬ憶測が広まったりすることを防ぐため』といった理由でした。そのため、基本的には誰もその話題には一切触れず、いつも通りの業務に取り組んでいます。とはいえ、憤りを感じている方も多いと思います」(同前)
この職員はこう本音も明かした。
「小川市長は、これまでの市長と比べ、職員との距離感がかなり近い方。よくいえば壁を作らない親しみやすい方ですが、それゆえ立場を顧みない行動を起こしてしまったのかもしれません。一刻も早く信頼を取り戻すために動いてほしいと思います」
上記で証言された内容が事実か、市役所に問い合わせたところ、担当者が以下のように回答した。
「市長から職員向けにメッセージがあったこと、臨時の問い合わせ窓口を全庁的に設置する案が出ていることは事実です。
また、職員に向けて、不確実な情報を流すようなことを控えるようには通知しました。今回の件をめぐっては、さまざまな憶測が飛び交っているので、エレベーターやトイレといった市役所を訪れた一般の方も利用するような空間や、飲みの場などで、不用意な発言をするのは慎むようにという意図からです」 誇りを持って前橋市に尽くしてきた職員たちは、複雑な思いを抱えているようだ。市長の今後に注目が集まる。

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