1月22日、内閣府の公用車が赤信号の交差点に猛スピードで進入し、車両6台を巻き込み7人が死傷する事故が発生した。
現場は国会議事堂や首相官邸からほど近い、特許庁前の交差点。この暴走した公用車の運行業務を委託された業者は、2年前にも公用車で死亡事故を起こしていた──。今回の事故について全国紙社会部記者が解説する。
「事故を起こした公用車は総理大臣官邸を出発したばかりで、高市早苗首相を支える2名の大物官僚が乗車していました。車は約30秒後、官邸からわずか200メートルほどの距離にある特許庁前交差点に、赤信号を無視して時速130キロで突っ込んだといいます。
内閣府下交差点方向から突入した公用車は、まず白のワゴン車に衝突。その衝撃で吹っ飛んだワゴン車が2車線隣のタクシーを直撃し、タクシーに乗っていた32歳の男性が脳挫傷などで死亡しました。計6台が絡む多重事故となり、7人が死傷しました」
実況見分の結果、公用車にブレーキ故障などの不具合は確認されなかった。警視庁は、重傷で入院中の男性運転手(69)の回復を待ち、当時の状況を詳しく聞く方針だという。
繰り返された公用車の事故
なぜ、職業ドライバーであるはずの公用車の運転手が、これほどの暴走事故を引き起こしたのか。NEWSポストセブンの取材により、この運転手が所属する運行管理会社が、過去にも永田町で重大事故を起こしていた『大新東株式会社』であることがわかった。
記憶にも新しい、2024年6月20日に発生した財務省の公用車によるひき逃げ事故である。前出の記者が語る。
「千代田区永田町の国会議事堂付近の都道で、財務省の公用車が、団体職員の男性(67)をはねて死亡させた事故です。公用車は救護せずに現場から逃走しましたが、約200メートル離れた首相官邸前の交差点を右折した直後に横転しました。
この際、車内から脱出した運転手の男が『どうなってんだこの国』などと叫ぶ様子を捉えた動画がSNSで拡散され、様々な憶測を呼びました。なお、東京地検は同年9月に運転手を不起訴処分としています」
2024年6月の財務省ひき逃げ死亡事故、そして今回の2026年1月の内閣府7人死傷事故。短期間に2回、同じ会社が受託する公用車で死傷事故が起きたことになる。
2024年の事故後、同社はホームページ上で《全社一丸となって再発防止に努め、一層の安全運行に取り組んで参ります》と発表していた。なぜ、再び惨劇は繰り返されたのか。
委託先を直撃