奈良県警奈良署は14日、奈良市の世界遺産・薬師寺で、釈迦(しゃか)の足跡を刻んだ国宝の仏足石に液体がかけられた跡が見つかったと発表した。同署が文化財保護法違反容疑で捜査している。
署によると、見回り中の寺職員が12日午後4時ごろ、大講堂に安置されている仏足石に液体の跡があるのを見つけた。翌13日も消えなかったため、寺が県警に被害を届け出た。
液体の跡があるのは釈迦の足跡が刻まれた石の上部。左足の中指と薬指の周辺部分に1~2センチ四方で4カ所あった。においはない。境内や奈良市内の他の寺社で同様の被害は確認されていないという。
奈良署は液体の成分や防犯カメラの映像などを調べている。
薬師寺によると、仏足石は奈良時代の753年につくられた。現存する日本最古の仏足石という。【田辺泰裕、大川泰弘】