風俗スカウトグループ「ナチュラル」の関係先を家宅捜索中に捜査対象の男性を暴行したとして、特別公務員暴行陵虐罪に問われた大阪府警捜査4課の元巡査部長、関坂祐二被告(42)と元巡査長、溝畑一成被告(34)の判決公判が15日、大阪地裁で開かれた。水落桃子裁判官は両被告に拘禁刑1年、執行猶予3年(求刑拘禁刑1年)を言い渡した。
水落裁判官は判決理由で「捜査のため許される有形力行使の範囲を明らかに超えている」と指弾。一方で両被告が停職処分を受け、依願退職したことなどを考慮し、執行猶予を選択した。
判決によると、被告らは令和7年7月、ほかの捜査員らと家宅捜索し、被疑者だった男性のスマートフォンを差し押さえた。グループは遠隔操作でデータ消去できるアプリを使用しているため、現場でロックを解除しようとしたところ、男性が拒否したため、髪をつかんで引っ張ったり、頭を殴ったりするなど暴行した。
事件を巡っては当時の捜査員6人が起訴され、別の2人の有罪が確定。府警は計12人を懲戒処分とした。両被告はいずれも停職6カ月の処分を受け、依願退職した。