虚偽の住民票の異動届を出したとして、警視庁が、キプロス国籍の住所不詳、会社経営の男(44)ら男女3人を電磁的公正証書原本不実記録・同供用容疑で逮捕していたことがわかった。男は、国際犯罪への関与が指摘されるカンボジア最大級の複合企業「プリンス・ホールディング・グループ」の最高幹部とされ、同庁が国内での詳しい活動実態などを調べている。
捜査関係者によると、男らは共謀して4月20日、男が東京都中央区日本橋蛎殻町のマンション一室に転入したとする虚偽の住民異動届を同区役所に提出した疑い。
届けられた住所に居住実態はなかったといい、調べに対し、男は「代理人に任せたからよく知らない。日本で永住権を取るために住民票を移した」と供述しているという。3人の逮捕は今月14~17日。
男は都内の貿易会社の代表取締役に就いており、会社経営者として2028年までの5年間の在留資格を得ていた。日本への出入国を繰り返していたといい、同庁が入国した経緯などを調べている。
同グループは、特殊詐欺や資金洗浄などで莫大な収益を得ているとされ、米英両政府が昨年10月、創業者で中国人のチェン・ジー氏や関連企業に経済制裁を科すと発表。カンボジア政府は今年1月、チェン氏を拘束して中国側に身柄を引き渡していた。