土砂崩れや浸水も相次ぐ…各地で危険な大雨 迫る“ダブル台風”に警戒

列島に2つの台風が迫っています。台風が前線を刺激し、九州などが大雨に見舞われています。鹿児島県内では1時間に100ミリを超える猛烈な雨が観測され、各地で住宅が浸水する被害も出ました。また、福岡県や長崎県などには25日未明から昼前にかけて線状降水帯が発生する恐れがあり、さらなる大雨に警戒が必要です。
【画像】土砂崩れや浸水も相次ぐ…各地で危険な大雨 迫る“ダブル台風”に警戒
住宅など土砂崩れ相次ぐ
九州各地の大雨は24日未明から。
牧山貴光記者

「午前4時前の長崎市です。滝のような激しい雨が降っています。道路には水があふれています」
三方を山に囲まれ、坂や崖の多い長崎市では地盤が緩み、土砂崩れが相次ぎました。
宇佐美武史記者

「長崎市田中町です。国道沿いの崖が崩れ、赤い土がむき出しになっています。崖の上には数軒の住宅があります」
斜面の高さは約20メートル。住宅の土台となる部分も崩れているように見えます。
本多徹ディレクター

「傾斜がついている住宅地ですが、あちらにブルーシートが張られています。下を見ると、がれきが住宅まで押し寄せています。こちらでも土砂崩れが発生した模様です」
住民

「(夜)12時前後くらいに目が覚めたんですよ。12時過ぎた頃だと思うんだけど、ガサーンという音がして、石が家の中に転がっていた」
24時間雨量が今年最大の135.5ミリに達した長崎市。市によると、24日だけで少なくとも道路への土砂崩れが9件、住宅への土砂崩れが11件発生したということです。
この大雨をもたらしたもの。日本列島には今、台風7号と8号の2つの台風が迫っています。このうち、台風7号から暖かく湿った空気が九州付近に停滞する梅雨前線に流れ込み、大気の状態が非常に不安定になりました。
佐賀市では。
川本笑瑠記者

「こちらの護岸、もとはコンクリートの壁が向こうまで続いていたということですが、今は大きく崩れ、川に落ちてしまっています」
護岸は、側に建つグループホームの敷地の一部で、入居していた人にけがはありませんでした。
グループホームのスタッフ

「玄関を開けたら、この状態だった。どんどんひどくなっている。どんどん滑り落ちているのは分かる」
「一瞬で水位が」ボートで避難
特に激しい雨に見舞われたのが、鹿児島県の薩摩地方です。気象庁は、午前8時48分に線状降水帯が発生したと発表しました。鹿児島市の桜島を流れる複数の河川では土石流が発生。国土交通省によれば、砂防設備が機能し、周辺に被害はなかったということです。
午前10時半ごろに薩摩川内市の住宅の敷地から撮影された映像。住宅の前は道路になっていて、その奥に普段であれば穏やかな川が流れています。
撮影者

「目の前に小さい小川があるんですけど、3メートル近くは(水位が)上がった。線状降水帯の影響で一瞬で上がりました」
荒井理咲子アナウンサー

「消防隊員の方が、数名の住民の方をボートに乗せてこちらにやって来ています。水位を見てみると、消防隊員のももの辺りまで、かなり水が深く、道路が冠水しています」
ボートには小学生も。
避難した住民

「朝8時くらいに、すごく降っているなと思って。子どもは学校に行かせられないと思って休ませて。休憩しようと家でゆっくりしていたら、ああなっていた。予想していなかった範囲まで来ていたのでビックリしました」

(Q.水位は)

「私の車がつかっていたので、私の身長でいうと肩くらいまで」

(Q.お子さんだったら)

「たぶん超えてる」
夕方、水が引いた住宅街をたずねました。
荒井理咲子アナウンサー

「この辺り一帯は一時冠水し、車のボンネット上まで水位がありました。そして避難していた住民の方が帰宅し、片付け作業に追われています」
その家の中をみせてもらうと。
住民

「畳とか浮いてきちゃって」

(Q.かなり新しい家)

「まだ3年ぐらいしか経っていない家です」
家に水が入ってきたのは午前10時ごろ。平屋建てのため、垂直避難は難しく、3歳と6カ月の2人の子どもを抱え、取る物も取りあえず避難しました。水は引いたものの、当面、ここで生活することはできません。
住民

「実家が1時間ぐらいの距離。いったん実家に行こうかなと」

(Q.その後は)

「床を張り替えたりとかで、4カ月ぐらいは住めないという話。どこか住める所を探して、4カ月ぐらいだけ住もうかなと」
雨はこの後も降り続く予想。特に九州北部では25日未明から昼前にかけて線状降水帯が発生して、災害の危険度が急激に高まる恐れがあり、厳重な警戒が必要です。

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