刑事責任不問は「耐えられない」遺族が語った『刑事告訴』の理由 辺野古沖・転覆事故

沖縄・辺野古沖で小型船が転覆して女子高校生が亡くなった事故で、30日に遺族が会見を行いました。真相を明らかにすることを訴えた上で、学校の校長らを刑事告訴した理由について語りました。
【画像】刑事責任不問は「耐えられない」遺族が語った『刑事告訴』の理由 辺野古沖・転覆事故
事故から4カ月以上が経ちました。
武石知華さんの父親

「なぜあんなに元気で一生懸命頑張っていた知華が、命を失わなければならなかったのか。その理由について考え続ける日々でした」
今年3月、名護市辺野古沖で同志社国際高校の生徒18人らを乗せた小型船2隻が転覆し、高校2年生だった武石知華さんが死亡しました。遺族は高校の校長ら4人と、運航団体『ヘリ基地反対協議会』の共同代表ら7人を業務上過失致死傷の容疑などで海上保安庁に刑事告訴しています。この事故では船長の金井創さんも死亡しました。
武石知華さんの父親

「このまま時間が過ぎれば最悪の場合、亡くなった船長おひとりが被疑者死亡のまま送検され、不起訴となる。そして誰ひとり法廷で刑事責任を問われることなく終わってしまう。その可能性すらあると感じました。私たちにはそれは耐えられません」
武石知華さんの母親

「変えられるべきものは自分たちで、なんとか制度を整えたり、当たり前に守られなければいけない子どもの命が杜撰(ずさん)に扱われることのない未来を残してあげたいという思いで、告訴という形に踏み切りました」
会見では、辺野古沖で過去に行われた研修旅行の映像が公開されました。その上で、知華さんの父親は、下見や危険性についての打ち合わせなどがしっかりと繰り返されていれば、起きなかった事故だったと訴えました。
事故後、遺族は、あの日からの出来事を記録しています。その目的の1つが全容解明と再発防止であると語りました。
武石知華さんの父親

「妻が仏壇の前で独り言を言う。『知華が残した宿題は難しい。終わらせることできるのかな』。自分たちは知華が生きた17年よりも長い時間生きていかないといけない可能性があるが、その時間を全て使っても再発防止までたどり着けない。ぜひ皆さんに協力いただきたい」
高校を運営する学校法人同志社が事故の調査を依頼した特別調査委員会は31日、法人に報告書を提出し、会見を行うとしています。

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