危険な暑さが続く熊本県では、少しずつ日常が戻り始めていますが、
「二次避難」をめぐり、新たな課題も見えてきました。(8月8日OA「サタデーステーション」)
災害ボランティア 活動が本格化「1人じゃ何も…」
熊本では地震の被害を心配しながら帰省する人がいました。
帰省した男性
「おばあちゃんが八代にいるので、そっちの手伝いに行けたらなと」
氷川町では8日から災害ボランティアの派遣が始まりました。
被災した家の住人
「だいぶ助かります、1人じゃ何もできない」
報告・駒見直音アナウンサー
「氷川町では、連日下水道などの破損がないか調査が行われています」
熊本県では、3万4000戸以上で断水が続いていて、今月末の解消を目指し復旧工事が進められています。
被災スーパー「震度7」の瞬間 断水解消で近づく“日常”
最大震度7の地震から12日目。8日、新たに死者が1人増え、これまでに39人が亡くなっています。
震度7を観測した、宇城市のスーパーを訪ねると。
ラ・ムー宇城店 荒木康宏 店長
「(店内の壁)が歪んでしまっている状態ですね」
地震発生の翌日から時短営業を行っていますが、
店内は壁や床にひびが入るなどの被害が出ていました。その一方で。
ラ・ムー宇城店 荒木康宏 店長
「断水が2日ほど前に直りまして、総菜部門で例えば揚げ物だったり、お弁当だったり、水が出ていた時と同じような製造数に戻すことができました」
8日からは、生地作りに水を使う人気商品の「たこ焼き」も作れるようになりました。
店先には待ち望んだ人の列が。
店を訪れた人
「おやつにたこ焼き。(店が)開いていると思っていなかった。安心します。日常が戻りつつあると感じます」
被災した従業員もいますが、「地域の支え」として奮闘しています。
ラ・ムー宇城店 荒木康宏 店長
「この状況でも来ていただける従業員もいますし、営業できて、働かせていただいて本当にうれしく思います」
熱帯夜も…車中泊を続ける理由 高まる熱中症リスク
連日熱帯夜となっている宇城市には、車中泊を続けざるを得ない被災者もいます。
車中泊をする人
「(震度)4とか5とかもしも来たら、その時家がどうなるか分からないですからね」
「(Q.車で寝ていて体は大丈夫ですか?)きついですね、足がだるくて」
車中泊の避難者に水や食料を配る人がいます。車中泊の避難者の見回り、支援を行っている高木さんです。
10年前の熊本地震の際も支援を行った経験から、夏の車中泊ならではの懸念があると指摘します。
一般社団法人minori 高木聡史 代表理事
「夜でも30℃を超える日がずっと続いていたので、
脱水症状・エコノミークラス症候群・熱中症含めてリスクが上がってくるというところで、健康面では心配しています」
「二次避難」に浮上する課題 予約9割キャンセル 空室を被災者へ
過酷な避難生活を解消するため、熊本県は3日からホテルや旅館などを活用した二次避難のインターネット受付を開始。
県内だけでも148の施設で受け入れが可能となっています。
植木温泉 旅館平山 女将 平山愛さん
「大体8~9割キャンセルが入りました」
熊本市内にある植木温泉 旅館平山では、地震により出た空き部屋を二次避難者用の部屋として提供。
のべ100人分の予約がすでに入っています。
植木温泉 旅館平山 平山愛 さん
「自分たちに何ができるかなと、大きなことはできませんけれども、旅館平山としてできることを考えた時の1つですね」
こちらの男性は車中泊を続けていましたが、先日この旅館に二次避難をしてきました。
二次避難してきた人
「ありがたいなと思いました。これでちょっと安心して寝られるかなと」
一方、二次避難を選ばない人もいます。自宅で避難する人に理由を尋ねると。
自宅避難する人
「(ひびが入った家だが)住めなくはない、我慢して(自宅に)住んでいる状況」
自宅近くの避難所で生活
「やっぱり自分の家に住みたい、愛着があるんですよね」
仮にマッチングしたとしても、「職場から遠い」などの理由で、被災者が辞退をするケースもあります。
こうした状況を改善するため、熊本県は8日からコールセンターを設置して対応にあたっています。