来月1日から変わります。生活道路での法定速度が60キロから30キロに引き下げられます。一発免停もあり得るという今回の引き下げ。なぜ速度を半分に規制するのでしょうか、調べてみました。
【表】超過速度ごとの違反点数 「一発免停」になる可能性も
法定速度引き下げ 一発免停も
住宅近くを走る車のドライブレコーダー映像です。角を曲がると、突然子どもが目の前に飛び出してきました。接触は免れたものの、一歩間違えば大惨事になっていた可能性もあります。
別の場所では、交差点で車同士が接触する事態も。
危険な場面が相次いでいるのは、どこにでもある「生活道路」です。
生活道路とは、「中央線」や「中央分離帯」がない道路で、国内の国道・都道府県道・市町村道のうち、約7割が該当。
そして、この「生活道路」の法定速度が、9月1日から、現在の「時速60キロ」から「時速30キロ」に大幅に引き下げられます。
東京・江戸川区のある道路は、住宅街の中にある速度制限のない生活道路です。車道と歩道を隔てるガードレールや縁石はなく、歩行者のすぐ横を車両が走っていきます。
実際にどのくらいの速度で車が走っているのか、番組で計測してみると、35キロ、37キロ、40キロで走行していました。
今は違反にあたらないものの、来月からは「スピード違反」となる車もありました。
超過した速度ごとに反則金・違反点数が決まり、現時点の法定速度60キロで来月同じ場所を走ると、「一発免停」になる可能性もあります。
「生活道路」の近くに住む人に話を聞くと。
周辺住民
「通りに慣れている人は、あまり速度を出さない。学童があって子どもたちが通る通りなので。でもやっぱり慣れていない人が結構スピードを出している」
「(Q.ここで事故を見たことは)あります、あります。子どもを乗せた自転車とか、あと、車同士もある」
「(法改正は)良いことですよね」
家の前に柵を設置するこちらの男性。
自宅が10回事故被害
「これは(車が)ぶつかるので。これで4回目、取り換えたの。まともに飛び込んだ車は何回かありましたね」
生活道路沿いに住むこちらの男性の家には、これまでに10度も車が突っ込んでいるといいます。
「事故は確実に減る」
対応に追われる現場もありました。
取材したのは、個人宅などへの配送を行う会社です。
おもてなし便 椎名芳治代表
「知らない人も中にはいる可能性もあるので、基本的には会社のほうで所属ドライバーには、情報提供・注意喚起として(メールなど)送っている」
改正される法定速度について、ドライバーへの注意喚起を欠かしません。
「(Q.仕事では生活道路を走る?)めちゃくちゃ多いと思います。ほぼ生活道路を走っている」
普段、配達で通るという道を見てみると、ほとんどが生活道路となっています。
「メリットは、事故は確実に減る。基本的にどんな考え方でもそうだと思うが、安全第一でなければ成り立たない仕事」
運転する際に注意する点は
今回、大幅に引き下げられた生活道路の法定速度について、専門家は…。
日本自動車ジャーナリスト協会 菰田潔会長
「“今までどういう運転をしていたか”によってだいぶ変わるが、狭い道でも“60キロでいいんだ”と
思って飛ばしている人は、“30キロだと止まっちゃうようなスピード”と思うかもしれない」
特に、9月1日以降、車を運転する際に注意する点はというと…。
「新しい法律で法定速度は3つになりました。高速道路が100キロ、一般道60キロ、生活道路30キロ。“標識がないところでも時速30キロは守る”との意識を。『狭い道』『センターラインがない』それは時速30キロということ」
(2026年8月26日放送分より)