「生活ができないレベル」柿農家を悩ませる“カメムシ”の大量発生 平年値比2.8倍の多さで落果被害など相次ぐ

秋の味覚に異変です。今年はマツタケが豊作で例年より手頃な価格となる一方、岐阜県ではカメムシが過去10年平均の2.8倍発生し、特産のブランド柿を直撃しています。
■「例年の半値」のものも…長雨で豊作の“マツタケ”
今シーズンは豊作のマツタケ。 岐阜県中津川市にある温泉宿「岩寿荘」では、網焼きや茶碗蒸し、炊き込みご飯など、国産の松茸を使った会席料理を提供していて、日帰りでも楽しめるとあって地元で人気を博しています。
岩寿荘の可知剛さん: 「今は長野県の松茸をメインに使っています。長野県はすごく豊作だと聞いて。去年は特に不作だったので高かったですけど、例年の半値ぐらいになっています。いいものをお客さんに出せるので大変助かっています。特に今年は太くて形のいい立派なものが、割とお値打ちな価格で入ってきています。茶碗蒸しに入っている松茸は(例年の)倍ぐらいの量になっていますし、仕入れが安くなっているので、たくさん使うことができています」
猛暑が続いたことによる不作の懸念から一転。8月、9月の長雨が影響したのか、豊作のマツタケですが、不安もあるといいます。 岩寿荘の可知剛さん: 「10月のこの時期に岐阜県は雨が降っていないので、これから(地元で)たくさん出るのか出ないのか分からない状況です。これからは地元の松茸をメインに出す期間になるので、豊作を本当に祈っています」
■秋の味覚“カキ”に天敵が…カメムシが大量発生
マツタケが豊作の一方、岐阜県大野町で「早秋」や「太秋」などのブランド柿を育てる、まるわか農園。口に入れると広がる上品な香りと甘さが特徴で、丹精込めて育てられていますが…。 まるわか農園の若原徳光代表: 「これもそうですね。本当に笑えるレベルじゃない。生活ができないレベル」
柿の表面に小さな黒い点は、カメムシによる被害です。 まるわか農園の若原徳光代表: 「この時期にこれだけカメムシがいるというのは初めてで、驚きです」 例年以上に大量発生したカメムシ。岐阜県によりますと、過去10年の平年値と比べて今年は2.8倍もの多さ。このカメムシが柿の汁を吸って実が黒ずんでしまい、出荷ができなかったり、落果する被害が出たりしているといいます。
まるわか農園の若原徳光代表: 「ここの圃場はカメムシの被害をすごく受けた圃場です。私のところはまだ比較的軽症で済んでいるんですけど、同業者の方は3割しか出せる柿がないと。小規模な方だと全滅と言われています」 若原さんの農園では、まだ収穫前の柿もあり全体の被害はまだ分かりませんが、少なくとも3割以上の被害はあるといいます。 今年4月ごろから毎日愛情を注いできただけに、複雑な心境です。
まるわか農園の若原徳光代表: 「丹精込めて育ててきた柿が、皆さまの元に良い状態でお届けできればよかったんですけど、ここにきて悲しいですよね。せっかく大きく育ったのが、なんでこんなになっちゃうんだろうって、本当に悲しくて悲しくて仕方がない」

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