“麻生派のホープ”阿部弘樹・法務政務官に政治資金633万円還流疑惑 「自分の車にレンタル代」「所有地に駐めて駐車代」「身内の神社に家賃」も政治資金から払っていた

発足して早々に、恫喝発言問題で簗和生・農水相が辞任するなど、厳しい船出となった高市改造内閣。その改造に大きな影響力を行使したとされる麻生太郎・副総裁が率いる派閥の”ホープ”といわれる阿部弘樹・法務政務官兼内閣府政務官に、政治資金を自身や身内へ還流している疑惑が浮上した。そのやり方は、あまりに直接的だった――。【前後編の前編】
自分の所有する車に毎月4万円のレンタル代
臨時国会では焦点の消費税減税法案の審議が本格化しているが、野党側は簗氏の「道路予算カット」恫喝発言を厳しく追及、辞任追い込まれる事態となった。だが、高市内閣にはまだ問題がある。
本誌・週刊ポストは高市首相が内閣改造で政務3役に起用した麻生派のホープ、阿部弘樹・政務官(当選3回)が政治資金を自分や身内に還流させている疑惑をつかんだ。
医師で地元神社の宮司も務める阿部氏の政治経歴には紆余曲折がある。地元町長を経て福岡県議(自民党)となったが、2019年県議選で「福岡県政のドン」と呼ばれ、県議会の金銭授受問題で辞職した蔵内勇夫・元議長系の候補との保守分裂選挙で落選し、日本維新の会に転じて代議士となった。
昨年9月には「自民党との安易な連立は認められない」と維新から離党(除名処分)したが、2か月後に高市首相が就任すると自民党会派入りして連立に参加した。今年2月の総選挙では自民党の比例代表(九州ブロック)で3回目の当選。すぐに地元・福岡選出の麻生氏の派閥に所属して自民党復帰半年で政務3役に抜擢されたのだ。今回の内閣改造・党役員人事は麻生氏の意向が強く働いたとされるが、麻生派から政務官に就任したのは阿部氏1人だけだ。
10月10日、その阿部政務官が宮司を務める地元・福岡県福津市の金刀比羅(ことひら)神社で「古式御座祭(お膳座り)」が行なわれた。
地元住民の話。
「阿部先生は以前はお膳座りで祝詞をあげてらっしゃいましたが、国会議員になってから土日も滅多に地元に戻られません。神社に来られる時はいつも運転手付きの車です」
阿部氏の政治資金還流疑惑のひとつが、この「車」をめぐるものだ。阿部氏は、国産の小型車を個人所有している。
同氏が代表だった「日本維新の会衆議院福岡県第4選挙区支部」の政治資金収支報告書(令和4~6年分)を見ると、宣伝事業費の「車両レンタル(自動車レンタル)」代として毎月4万円、3年間の総額約144万円が「阿部弘樹」に支出されているのだ。

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