国会では、立憲民主党の野田佳彦議員が11月22日の衆議院予算委員会で「自民党に世襲が多すぎる」と批判して“世襲議員ばかり”の実態が問題になった。そうした中、自民党の大物二世議員・山口晋(やまぐちすすむ)代議士が20代女性に対する不同意での“泥酔キス”トラブルを起こしていたことが週刊ポストの取材でわかった。11月27日(月)発売の同誌が詳報する。
山口議員は1983年生まれの40歳。衆議院議員を7期務めた山口泰明・元代議士の次男で、2021年に父の地盤である埼玉10区を継いで出馬し、初当選した。2015年に結婚し、プロフィールでは「子育て真っ最中!」とアピールしている。
トラブルが起きたのは11月1日の夜。山口議員は同僚議員と連れ立って、東京・赤坂のラウンジに現れた。そのラウンジに勤める20代のA子さんがこう語る。
「山口さんは、自分は議員だと話していました。『お酒、強そうだね。どんなの飲むの?』と聞かれて『テキーラとか』と答えたら、『じゃあ飲もうよ』ってなって」
3杯ほど続けてテキーラのショットを飲んだ後、山口議員は「もっと強いお酒ないの」と聞いてきたという。そして、ウォッカの「スミノフ」をオレンジジュースで割って飲むことに。さらには、山口議員がA子さんの席に座ってどんどんお酒を作るなどしたという。さんざん飲んだあと、山口議員はA子さんと別の女性の3人で韓国料理店へ。
「私は相当お酒が強いほうなのに完全に酔いが回って、店のトイレで吐いてしまったんです。どうやって家まで帰ったのかも覚えていません」(A子さん)
日付が変わって11月2日の午前0時30分過ぎ──A子さんの自宅マンションのエレベーターホールで、A子さんの母親が2人の姿を目撃する。母親はこう証言する。
「エレベーターが開いたら、男が娘とキスしてたんです。『あんた誰よ』と聞くと、『埼玉のガス会社の者です』という。『名刺下さい』と言うと、『持ってない』と。その時は妻子ある国会議員とは知りませんでした」
山口議員の父親は、地元・埼玉にある坂戸ガスの代表取締役。登記によると山口議員自身も同社の取締役となっているから、「ガス会社の者」は確かにウソではない。
ただしA子さんは泥酔していて、キスされたこともわからなかったと証言している。母親と“見知らぬ男”はその場で押し問答になり、母親が警察に通報。駆けつけた警察官に事情を聞かれ、山口議員は帰宅を促されたという。
セクハラで被害届を提出