11月21日スタートの「あいちウィーク」。愛知県内の公立の小中学校では、27日までの期間中の1日が休みになる「県民の日学校ホリデー」も実施。24日は、およそ9割の公立小中学校が休みになりました。
“休校の日”なのに登校する児童たち 共働き世帯の「休めない」の声で…
(トワイライトのスタッフ)「はいトワイライトです。どうぞ入ってね」
名古屋市西区の「なごや小学校」。24日は休校のはずですが、登校する児童たちの姿がありました。
(登校した児童)Q4連休はどこかに遊びに行く予定は?「ないわ!」「宿題終わったらいっぱい遊ぼうと思っている」「誕生日&クリスマスカード(を作っている)。 パパの」
名古屋市では、民間が運営する学童保育とは別に、放課後に学校の敷地内で児童を預かる「トワイライトルーム」と「トワイライトスクール」を、市内の小学校261校全てに設置しています。
今回、共働き世帯の保護者からは「仕事が休めず、子どもの預け先がない」との声が多く寄せられたため、24日は午前8時から特別に児童を受け入れました。
(小学2年生の母親)「うちの娘は どうせなら遊びに行きたいという感じだったが『仕事だからごめんね』ということで理解してもらった」(小学2年生の父親)「指定された休日は休みが取りにくいので、選べるような状況だと、もう少し(休みが)取りやすい」
「なごや小学校」では普段、70人ほどの児童が放課後にトワイライトルームを利用していますが、きょうは16人が利用。クリスマスのメッセージカードを書いたり、ゲームを楽しんでいました。
(なごや小学校トワイライトルーム専門員 神谷幸男さん)「平等と機会均等はやはり、義務教育だからベースにある。いろんな家庭の事情によって格差ができるのは考えなきゃいけない」
賛否の声が飛び交う…今回の「県民の日学校ホリデー」
そしてこちらは、名古屋市熱田区にある「船方(ふなかた)学童保育所」。普段は、児童38人が放課後に利用していますが、きょうは18人が利用していました。
(船方学童保育所 小堀智恵子所長)Qお母さんたちは忙しい?「忙しいです。お母さんは忙しい。フルタイムで働いて、朝も家事をして…きょう職場にお子さんを連れていくという連絡もあった」
また、休めないのは保護者だけでなく、こんな指導員の方も…
(指導員)「(娘が)学童に行って、私がこっちに来て」Q自身のお子さんは学童に預けた?「学童に預けています」
負担が増えたという保護者もいるのです。
「子どもは休みでも親は休めない」…そんな子どもたちが芋掘り体験会
24日、連合愛知は、親と一緒に出かけることができない子どもたちにも楽しんでもらおうと、県内の児童養護施設の小中学生およそ70人を対象にした、芋掘り体験会を、愛知県津島市の「ここあファーム」で開きました。
この「学校ホリデー」を巡っては、愛労連や医療・保育などの労組5団体が、ことし夏に保護者向けのアンケートを実施。
すると「子どもは休みでも親は休めない」などの声が多く寄せられていました。そこで10月、保護者が特別有給を取って休めるようにしたり、医療や福祉などの現場で人員を確保するための財政措置をとったり、平日に保護者が休むに当たって負担がかからないように労働環境の整備をしっかり行うよう、大村秀章知事宛てに要請書を提出していました。
賛否の声が飛び交う今回の休みについての評価…皆さんはいかがでしょうか?