辻元清美氏「私は安倍さんが亡くなって寂しい」 岸田首相の〝エンプティー〟ぶりに落胆

岸田文雄首相は27日に開かれた参院予算委員会で、立憲民主党の辻元清美参院議員から「エンプティー(虚しい)総理」と批判された。
同委員会で岸田首相は所得税などの定額減税や防衛費増額と防衛増、2025年大阪・関西万博の会場整備費に関する経費などについて辻元氏から厳しく追及された。
日本経済新聞社とテレビ東京が行った世論調査で「政府は減税の説明しているか」との質問に「説明をしていると思わない」と答えた人が81%にのぼっている。
その背景を辻元氏から追及された岸田首相は「理由について、これと1つに申し上げることはできないが、そういった指摘は、謙虚に受け止めたい」と述べるにとどめた。
これを受けて辻元氏は「総理は〝増税メガネ〟の上に〝減税メガネ〟をかけて、国民の望むことが見えなくなっているのではないのか」と指摘した。
同委員会が終了後、辻元氏は報道陣の取材を受け、岸田首相の答弁について「抽象的な答弁ばかりだった。『エンプティー総理』という感じがしました。どれも中身を答えてくれず、がっかりしました」と振り返った。
辻元氏といえば、昨年に行われた参院選の応援演説中に銃撃された故・安倍晋三元首相と国会論戦を繰り広げたことで知られる。
「私は安倍さんが亡くなって寂しい。意見は違ったが、お互いの信念にもとづいて激論を戦わせてきた。岸田首相は何を言っても核心を言わない。何を考えているのか。どういう意見なのか。周辺をぐるぐる回っている感じです。本当に虚しくなってしまう」(辻元氏)
日本共産党の小池晃書記局長はこの日に開いた会見で、岸田内閣の支持率が下落していることに「最大の問題は経済対策が支持されていないことではないか。マスコミ各社の(世論調査の)支持率はそろって2割台。これがまさに国民の声。退陣すべきだと思います」と語った。

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