36人が死亡し、32人が重軽傷を負った令和元年7月の京都アニメーション放火殺人事件で、殺人罪などに問われた青葉真司被告(45)の裁判員裁判は27日午後も量刑に関する審理が続き、被告人質問が行われた。青葉被告は後悔の言葉を口にする一方、検察側から事件発生日を聞かれて間違える場面もあった。
事件は元年7月18日に発生した。検察側から事件発生日を問われた青葉被告は「7月19日だったと思う」と回答した上で、「(事件発生日には)やはり事件のことを思い出すことがある」と述べた。検察側が別の尋問をした後に、再度発生日を聞いた際も「19日」と答えた。
弁護側から事件への受け止めを問われた際には、「あまりにも浅はかだった」「被害者一人一人が、顔や性格、生活がある生きている人だと痛感した」とも語った青葉被告。この点について、検察側から「一人一人がどのような亡くなり方をしたのか、記憶に残っていることはあるか」と聞かれると、青葉被告は「そこまで記憶力がいいわけじゃないので、全部は名前が出てきません」と語った。