福島県小野町の老人ホームで、入所していた高齢女性に暴行を加え死亡させた罪に問われた元職員の男に懲役8年の実刑判決が言い渡されました。
判決を受けたのは、小野町の元介護施設職員・冨澤伸一被告(42)です。
判決によりますと、冨澤被告は去年10月、勤務先の老人ホームで、入所していた94歳の女性に暴行を加え死亡させました。これまでの裁判で冨澤被告は「暴行は行っていない」と無罪を主張していました。
きょう開かれた判決公判で小野寺健太裁判長は、解剖医の証言などから「暴行によって被害者が死亡したと認定できる」などと指摘した上で、冨澤被告に「反省の態度がみられない」として、求刑通りの懲役8年の実刑判決を言い渡しました。