日本大学アメフト部の薬物問題の対応をめぐって、沢田康広副学長が林真理子理事長を相手取り、1000万円あまりの損害賠償を求める訴えをさきほど東京地裁に起こしました。
訴状によりますと、沢田副学長はアメフト部の薬物事件を巡って今年8月に会見を行ったあと、林理事長から「合理的な理由なく、ほぼ全ての主要な会議体への出席が禁じられた」とし、「全ての責任が沢田副学長にあるかのような印象操作をされたことによって社会的評価を低下させられるなどした」などとして、こうした行為がパワーハラスメントに当たると主張しています。
日大アメフト部の薬物事件をめぐって第三者委員会は、アメフト部の寮から大麻とみられる植物片が見つかった後、沢田副学長が大学本部で保管し、12日後に警視庁に連絡していたことなどを問題視し、沢田副学長の対応が、「信用を著しく失墜させた最大の原因」と指摘しています。
こうした一連の責任をとり、日大の理事会は沢田副学長に即時の辞任を勧告しており、沢田副学長もこれを受け入れる意向を示していました。