複数で共謀して、SNSでカナダ人医師や日本人ファッションモデルを名乗り、あわせて90万円をだまし取ったとし逮捕された大阪府警の25歳の女性巡査は、警察の調べに対し「詐欺に加担したのは事実です」と容疑を認めているということです。
詐欺の疑いで逮捕されたのは、大阪府警・西成警察署に勤務する巡査、大谷優璃菜容疑者(25)です。
大谷容疑者は複数で共謀して、ことし7月から8月にかけて、カナダ人男性医師をかたり、佐賀県小城市の50代の女性にSNSで「イエメンの病院で患者の世話をしているが、母が入院して注意が必要です」「自分の銀行口座にアクセスしようとしたがうまくいきません」「イエメンからカナダまでの航空券は日本円で20万円です」「すぐ返します」などとウソのメッセージを送信し、20万円を振り込ませた疑いです。
女性は6回にわたり、この20万円を含め計200万円をだまし取られたということです。
さらに8月から9月にかけて、複数で共謀して日本人男性ファッションモデルをかたり、埼玉県川越市の60代の女性にSNSで「タイでコンテストに優勝して賞金5億円を手に入れたが、事務所に見つからないように日本に送るため、あなたの家に送りたい」「一時的に運送会社に配送料を払ってほしい」などとウソのメッセージを送信し、70万円を振り込ませた疑いです。
この女性は12回にわたり、この70万円を含め計1140万円をだまし取られたということです。
被害者からの申告を受け、佐賀県警が振込先の口座を捜査し、防犯カメラの映像などから関与が浮上しました。
警察の調べに対し「詐欺に加担していたのは事実です」と話し、容疑を認めているということです。
佐賀県警は、共犯者や余罪について今後、捜査を進める方針です。