東京都昭島市で2017年に市立中学1年の女子生徒(当時13歳)が自殺した問題で、市教育委員会は29日、第三者委員会の調査報告書を公表した。報告書はいじめがあったと認定し、「いじめと自殺との間に事実上の因果関係はあった」と結論づけた。
報告書によると、他の生徒たちが女子生徒への陰口を書き込むLINEグループを作っていたことなどが、女子生徒に精神的苦痛を与えていたと指摘。学校側はLINEグループの存在を把握しており、「女子生徒のSOSを受け止める体制が学校にあれば、自殺を防止できた可能性がある」とした。遺族は代理人弁護士を通じ、「いじめの存在が認定され、気持ちが整理できた」とのコメントを発表した。