地元住民「早く見つかって」=漁業関係者ら不安も―鹿児島・屋久島

鹿児島県・屋久島沖で米空軍の輸送機CV22オスプレイが墜落した事故は、30日も自衛隊などによる捜索が続けられた。地元の漁業関係者や住民からは、「早く見つかって」と行方不明の乗員を心配する声が聞かれた。
墜落現場近くに住む男性(70)は「家族や孫もいて当然不安」と事故に厳しい表情を見せる一方、乗員7人の安否が分からない状態に「早く見つかってほしい」と願った。子連れで海岸を歩いていた菓子店経営の女性(28)も「早く見つけて家族の元に帰してあげたい」と話した。
地元漁師も捜索に協力し、午前10時すぎから漁船10隻ほどが現場周辺に向かった。機体の残骸とみられる漂流物を発見して戻ってきた漁師の男性(45)は「べとべとしていて、重油のような臭いがした」と話した。
屋久島漁協の羽生隆行組合長(72)は「漁ができなくなるのではとみんな心配している」と影響を懸念しつつ、「捜索など協力できることはしたい。国としても安心安全な態勢をつくってほしい」と訴えた。
[時事通信社]

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