【速報】「ルフィ」グループ 8つの強盗事件 すべてで「指示役」立件 東京・稲城の強盗致傷事件でも再逮捕

指示役「ルフィ」らが関わったとされる全国で相次いだ強盗のうち、去年10月に東京・稲城市で起きた強盗致傷事件で、警視庁は、フィリピンから強制送還された特殊詐欺グループのリーダー渡辺優樹容疑者や幹部の小島智信容疑者ら4人を事件の指示役などとして、強盗致傷などの疑いで再逮捕しました。
全国で相次いだ強盗事件では、「ルフィ」「キム」「ミツハシ」などと名乗る指示役がいることがわかっていて、警視庁は「ルフィ」らが関わったとされる8つの事件を対象に、特別捜査本部を設置して捜査を進めてきました。
今年1月、東京・狛江市で90歳の女性が死亡した強盗事件では、フィリピンから強制送還された特殊詐欺グループのリーダー渡辺優樹容疑者(39)や幹部の今村磨人容疑者(39)、藤田聖也容疑者(39)、小島智信容疑者(45)が指示役などとして逮捕されるなど、すでに7つの事件で指示役が逮捕されていました。
その後も警視庁は捜査を進めていましたが、捜査関係者によりますと、実行役らから押収した携帯電話の解析や関係者の証言などから、去年10月、東京・稲城市で起きた強盗致傷事件にも指示役などとして関与した疑いが強まったとして、渡辺容疑者、今村容疑者、藤田容疑者、小島容疑者の4人を強盗致傷などの容疑で、きょう5日、再逮捕したということです。
さらに、渡辺容疑者と藤田容疑者を今年1月、千葉県大網白里市で起きた強盗致傷事件に関わったとして再逮捕し、小島容疑者を去年11月に山口県岩国市で起きた強盗未遂事件、去年12月に東京・中野区で起きた強盗傷害事件にも関わったとして、再逮捕したということです。
稲城市の事件では、すでに実行役や運転役ら8人の男が逮捕されていて、「ルフィ」が現場のリーダー格に対して、テレグラムで「タタキ参加できますか? 2人キャンセルすると決行できません」「宅配業者でいきます」などと指示したということです。
また「キム」は別の実行役に対して「東京の外れに案件がある」と話を持ちかけ、現場に向かう車内で携帯電話をスピーカーモードにさせ、「1人が宅配業者でインターホンを押し、人が出てきたら押し込んで殴る。 第一は縛ること。縛ったら金庫の場所を聞き出し、中身を土のう袋に入れて撤収で」などと話していたということです。
警視庁は、「ルフィ」は今村容疑者、「キム」は渡辺容疑者と藤田容疑者、小島容疑者は闇バイトで実行役を募ったリクルーターとみて指示系統の裏付けをするなどして全容解明を進めています。
一連の強盗事件で今村容疑者は8つの事件、渡辺容疑者と藤田容疑者は7つの事件、小島容疑者は4つの事件で逮捕され、これで、警視庁は指示役「ルフィ」らが関わったとされる8つの事件すべてで指示役を特定し、逮捕したことになります。

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