青葉被告、死刑求刑に動揺見せず ややうつろな様子で時折目を伏せ

「地獄さながらの状況にさらされ、被害者の恐怖や絶望感は筆舌に尽くしがたい」「極刑を選択するほかない」。検察側の厳しい言葉にも、車いすの青葉真司被告(45)は動揺した様子を見せなかった。京都アニメーション放火殺人事件の公判が7日、結審の日を迎えた。被告は公判で後悔や謝罪を口にしてきたが、検察側は死刑を求刑。遺族や被害者らは法廷で審理を見守った。
9月から始まった公判で「後悔が山ほど残る」と述べた被告。涙ぐむ遺族から「極刑を望む」といった声をぶつけられ、今月6日の被告人質問で初めて「申し訳ない」と謝罪の言葉を口にした。
この日、検察官はこの謝罪の言葉を「極めて表面的に過ぎない。被告に有利に考慮できる事情は全くない」と切り捨てた。被告はややうつろな様子で時折目を伏せながら検察官の言葉にじっと耳を傾けていた。

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