大手芸能事務所の社長を装ってファッションショーのオーディション終わりの女性に声をかけ、わいせつな行為をしたとして38歳の男が警視庁に逮捕されました。
不同意わいせつの疑いで逮捕されたのは、富山市の職業不詳・井上雄介容疑者（38）です。
井上容疑者は先月11日の昼すぎ、渋谷区の路上で大手芸能事務所の社長を装って20代の女性に声をかけ、雑居ビルで無理矢理キスをするなど、わいせつな行為をした疑いがもたれています。
警視庁によりますと、被害に遭った女性はファッションショーのオーディションを受けた後、建物から出て数分後、井上容疑者に実在する大手芸能事務所の社長の名前が記載された名札のようなものを見せられ、「君が本気なら、もっと話すためにお茶とかするけど」と声をかけられたということです。
井上容疑者が社長を装った大手芸能事務所は、女性が受けたオーディションに参加する芸能事務所でした。
井上容疑者は女性に声をかけた後、「芸能はみんな抱かれているよ」「俺にも抱かれることができないとだめだよ」「このままキスしないならお前を潰すぞ」などと女性を脅し、人目につかない別の雑居ビルに移動して、階段の踊り場でキスをするなどの犯行に及んだということです。
取り調べに対し、井上容疑者は「芸能関係で仕事をしたいという夢を持つ女性の気持ちにつけ込んで犯行に及んだ」と容疑を認めているということです。
警視庁は、井上容疑者がオーディション終わりの女性を狙って犯行に及んだのかなどについて、詳しく調べています。
井上容疑者はSNSで元テレビ局員を名乗り、マスコミへの内定のコツなどについて発信していました。