核兵器廃絶へ岸田首相「指導力発揮」=長崎・国際賢人会議閉幕

岸田文雄首相は9日、長崎市で開かれた「核なき世界」実現を目指し、国内外の有識者が議論する国際賢人会議(座長=白石隆・熊本県立大理事長)の第3回会合で、核兵器廃絶に向けて「会議の英知を得つつ、引き続き強いリーダーシップを発揮していく決意だ」と語った。被爆地・長崎で開催された同会議は閉幕した。
閉会式で首相は「(有識者が)被爆の実相について理解を深めた上で、核軍縮に向けた根本的な課題への議論を行ったことはとても有意義だ」と指摘。「『核兵器のない世界』という人類共通の理想に向けた具体的な道筋を共に考えていきたい」と語った。
これに先立ち、首相は長崎原爆遺族会の本田魂会長と面会した。
閉会式にはジョン・ケリー米大統領特使(気候変動担当)もビデオメッセージを寄せ、「世界中で緊張が高まる今、責任ある行動規範の強化が極めて重要だ」と述べた。核兵器保有国から英国のブラウン元国防相も参加した。
[時事通信社]

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