日本大学アメフト部の薬物事件での対応をめぐり、日大の危機管理総括責任者である村井一吉常務理事が今月(12月)末で辞任することがわかりました。
関係者によりますと、11日に行われた学内の会議で、村井常務理事が体調不良を理由に自ら辞任を申し出たということです。
日大のHPによりますと、村井常務理事は日本大学法学部卒業後、監事監査事務局長などを歴任し、現体制では危機管理に必要な業務を総括し危機管理体制を構築する責任を負う危機管理総括責任者を務めていました。
一連の薬物事件への対応について日大が文科省に提出した報告書では、村井常務理事について危機管理を担う責任者であったにもかかわらず、沢田副学長や酒井学長、林理事長から適切な報告がなされていなかったとされています。
また、村井常務理事は遅れて報告を受けたあと沢田副学長に対し「執行部会や常務理事会で情報を共有すべきではないか」と意見を述べていたものの、沢田副学長らの反対を受け情報共有をせずにいました。
こうしたことを踏まえつつも、報告書では今回の危機管理体制の構築の遅れについて、村井常務理事の責任とは言えないとされていました。