横浜市の旧大口病院で2016年、入院患者3人の点滴に消毒液を入れて殺害したとして殺人罪などに問われ、一審で死刑求刑に対し無期懲役とされた元看護師、久保木愛弓被告(36)の控訴審第1回公判が15日、東京高裁(三浦透裁判長)であった。検察側は「無差別型の連続殺人であり、死刑をもって臨むほかない」と主張した。
弁護側は、「死刑がやむを得ないとまでは言えない」とした一審横浜地裁の裁判員裁判判決に言及し、「死刑選択は裁判員裁判の否定だ」と反論。被告は当時、心神耗弱状態だったとも主張した。
来年3月12日に被告人質問が行われ、結審する見通し。
[時事通信社]