長野・白馬村の土砂災害、16棟で被害か…交通規制などの全面解除は年明けの見込みも

長野県白馬村北城で発生した土砂災害から一夜明けた17日、県や村は現地調査を実施し、被害の把握や原因の特定を進めた。村は、少なくとも16棟の建物で被害の可能性があると発表した。一部地区に16日から発出中の避難指示や交通規制は継続され、全面解除は年明けになる可能性もあるという。
村は、みそら野地区の避難指示区域内で立ち入り可能な55棟を調査。被害が確認された16棟は、全壊が1棟、床下浸水が1棟、再調査が14棟だった。また、県と村などはドローンで上空から映像を撮影。水や泥の状況を確認し、復旧に向けた手法を議論した。
17日午後5時現在、村内七つの宿泊施設に18世帯45人が避難している。区域の縮小や規制の解除は、18日午前の災害対策本部会議で検討する予定。丸山俊郎村長は「(避難指示)エリアの状況を考慮して検討したい」としている。
村は区域内の希望者に短時間の立ち入りを認めた。住民らは生活物資を自宅に取りに戻るなどした。区域内にあるホテルオークフォレストの支配人、吉田龍さん(34)は、駐車場に流入した土砂の撤去作業と予約の取り消し処理などを行い、「指示が解除されたら一日でも早く復旧できるように備えたい」と話していた。

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