市販薬などの過剰摂取=オーバードーズが深刻な問題となる中、ことし4月以降、名古屋市内でオーバードーズとみられる状況で、病院に運ばれた小中学生の数が17人にのぼることがわかりました。
オーバードーズは、かぜ薬や咳止めなどの市販薬を過剰に摂取することを指し、一部の若者の間で広がり、問題になっています。
こうした問題は名古屋市内でも起きていて、消防によりますと、ことし4月から11月までの8か月間で、小中学生17人が「オーバードーズ」が原因とみられる状況で、病院に搬送されていたことがわかりました。
17人のうち、大半は少女で、小学生が2人含まれています。12月に入っても、問題は続いていて、関係者によりますと、先週、名古屋市内の中学校から、前日に自宅で大量に薬を飲んでいた女子生徒が、救急搬送されていたことがわかりました。
女子生徒は命に別状はないということです。SNSなどで情報を得た若者が興味本位でオーバードーズの行為に及ぶケースも多く、厚生労働省は20歳未満への市販薬の販売規制を強化する方針です。
また、愛知県警は無料の電話相談窓口を開設していて、悩み事や困りごとがある際には電話をしてほしいと呼びかけています。
愛知県警「ヤングテレホン」052-764-1611 平日 午前9時~午後5時