千葉県木更津市で15年前、小中学校の同級生だった須藤秀平さん（当時22歳）を撲殺したとして殺人罪などに問われた小川順也被告（38）に対し、千葉地裁の裁判員裁判は18日、懲役13年（求刑・懲役14年）の判決を言い渡した。
上岡哲生裁判長は判決理由で、祖父の年金を狙われて犯行に至ったとの動機について「他の解決策を考えたり、周囲へも相談せず、強く非難されるべき」と指摘。「背後から鈍器で殴り、その後も攻撃を続けている。被害者の死亡を望む悪質な行為」とした。
判決によると、小川被告は2008年8月15日ごろ、同市の自宅敷地内で同居していた須藤さんの頭などを鈍器で殴って殺害した。
今年3月に自首し、供述によって自宅の庭から白骨化した須藤さんの遺体が見つかった。死体遺棄罪は3年の公訴時効が成立しているため、立件されなかった。【林帆南】