警視庁保安課は19日、東京・歌舞伎町のホストクラブなどに一斉立ち入り検査を行った結果、7割超のホストクラブで、料金表示義務違反があったと明らかにした。
検査は、ホストクラブでの高額な売掛金(つけ払い)を巡るトラブルが相次いでいることを受けて15~16日にかけて、捜査員約130人態勢で実施。ホストクラブとメンズコンセプトカフェ計202店舗に立ち入った。
保安課によると、内訳はホストクラブ176店舗、メンズコンセプトカフェ26店舗。ホストクラブでは、75%に当たる132店舗でボトルやシャンパンタワーの料金を適正に表示していなかった。同課は不適正な料金表示が売掛金を巡るトラブルにつながる可能性もあるとして、「指導を徹底する」としている。
また、接待が認められていないメンズコンセプトカフェでは、接待に近い行為を行っている店舗や、従業員名簿を用意していない店舗など50%に当たる13店舗で違反があったという。
違反店舗には今後、内容に応じて行政処分や口頭注意などが行われる。