危険運転致死傷罪の見直しを検討する自民党プロジェクトチーム(PT)の平沢勝栄座長(元復興相)らは20日、首相官邸に岸田文雄首相を訪ね、死傷事故の適切な処罰に向けて同罪の要件を明確化するよう求める提言書を手渡した。首相は「しっかり受け止め、法務省で直ちに検討を開始させたい」と述べた。これに先立ち、小泉龍司法相にも法務省で提言書を提出した。
危険運転致死傷罪は、(1)制御困難な高速度の走行(2)飲酒状態(3)赤信号をことさらに無視―などの危険な自動車運転で人を死傷させた場合に適用される。2018年に津市で時速約146キロの乗用車とタクシーが衝突して5人が死傷した事故で同罪が適用されなかったことなどを自民党は問題視し、提言をまとめた。
[時事通信社]